果たして、オタクにはファッションセンスがないのか。

どうやら、いわゆるオタクはファッションセンスに乏しいということになっている。

確かに、一般的には「ダサい」とされるカッコを平気でしちゃう面はあるんだろう。そういう一般的なイメージが、映像化された『電車男』にあらわれてるんだろう。

でもそれは「センス」の無さからくるものなのだろうか、と考えるとちょっと違う気がする。そのダサさは、服装に頓着しない性向とファッションに対する知識の無さからきてるんじゃないのかと思う。

オタクにはセンスはあるはずだ。
なぜなら、世界がカッコイイと認めるオタクカルチャーを全身で感じてるはずの人たちだからだ。オタクはカッコイイことやものをたくさん取り入れてるはずだ。
だからカッコよさのツボはわかってるはずなのだ。

たとえば、話がしやすいのでカラーコーディネートで説明すると、
僕はガンオタじゃないのでよくわからないんですけども、ガンダムトリコロールカラーはカッコイイと思う。
ので、それを服装に取り入れようとするなら、ボトムは青みの強いジーンズで、上に白ベースに赤いラインの入ったジャージっぽいの羽織って、アクセントに黄色のカンバッジでも付けるかもしれない。

僕はてっちゃんじゃないのでよくわからないんですけども寝台特急はやぶさはカッコイイと思う。
ので、その色使いを服装に取り入れるなら、青系のベロアジャケットの下にクリーム色のシャツを着て、グレーのパンツでスカート部分を表現。

これをダサいと思う人はいるだろうけど、僕はカッコイイと思う。
自分の中に誰もが持っているカッコよさやカワイさを服装で表現する、それがファッションの楽しさなんだろう。そして、オタクカルチャーはその塊みたいなもんだ、しかもそのカッコよさは世界が認めてる。
だからオタクにはファッションセンスが無い、っていうのは違うと思う。
ただ知識が無かったり、楽しさを知らないだけだ。
ファッションを楽しむのは「脱オタ」しなくてもできる。

むしろオタクだからこそのカッコよさを見せて欲しい。
世界が認めるほどの。*1

*1:でもなんかオタク的カッコよさを取り入れたものが世間に認知されるとそれはサブカルに取り込まれたりするのかもしれない。