揉め事回避法としての「ブロガー萌え」の限界点をid:ululunさんに見た

タイトルはブクマベイティングです。
はじめに、私はid:ululunさんのブログが好きというか、見逃せないというか、そんな風に思っていて、少なくともRSSリーダーから外すということは考えられません。
今回の件を見て思ったことを書きます。

「ブロガー萌え」は受け手にとっての最強の防衛機制

あるブロガーが、自分の考えと相容れないコトを表明した時、大体の人は反感や疑問を抱くでしょう。それが初めて読むブログであり、それ以降もう読まないならそこでおしまいです。ところが、そのブロガーが継続して自分の考えと相容れないことを表明し続けていて、しかもそれが目に入るとなるとこれはうっとおしい。そこで受け手が採る戦略がブロガー萌えです。

  • 「こいつ、訳分からんことばっかり言いやがって。ふざけるな」が怒り
  • 「この人またこんなコト言ってるよ。相変わらずだなあ。」が萌え

精神衛生上の利点はとても大きい。ブロガー萌えは、広大なブロゴスフィアを歩くために受け手が編み出した発明といえるでしょう。

「相手は生身のbloggerなんだぞ!」

さて、ブロガー萌えは受け手にとってはこの上なく便利な思考回路なのですが、それを、当のブロガーに伝えることはどうでしょうか。
考えてみるといわゆる萌え要素っていうのは、実は萌えキャラにとってはコンプレックスだったりするんですよね。貧乳、ドジ、ツンデレ(素直になれない)、などなど。二次元キャラ相手にいくら萌えても相手にそれは伝わらないので「〜がすきだぁー!」とか言ってもあまり問題になりません。
ではここでドジっ子のナントカちゃんに自分の萌えを伝えてみましょう。
「なんとかちゃんは、ほんとにドジでかわいいね」
「うるさい! 馬鹿にしてるのっ?!」
「そんなことないよ、ドジなナントカちゃんが大好きなんだ。ずっとそのままでいてね」
「ふざけるな!」
「そうやって怒るところもまた萌えるんだよなあ」
うーわ、悪夢ですね。私がナントカちゃんだったら刺すかもしれません。ナントカちゃんは二次元キャラなので反撃してきませんが、相手がブロガーだと殴り返してくるんですよ。知ってました?

id:ululunさんはいつも本気

ululunさんは確かに目の付け所が独特というか、変わってる面はあると思います。でもだからこそululunさんのブログを購読し続ける意味があると思ってます。ululunさんが何を書いても「またululunか」という雰囲気ができてるのがululunさんにとっての悲劇なんじゃないかなあ。
ululunさんはいつも本気なのに本気でそれに応える人がいなくなってしまった。何を書いても「相変わらずだなあ」で済まされてしまう。でもはてブされるから人は来る。悪夢ですよこれは。
考えてみればululunさんは大抵の場合本気で、はてなちゃんぱんつ騒動の発端となった「不快」のひと言も本気ゆえのことだと思う。それを萌えで受け止めるのはやっぱり失礼なのかもしれない。少なくともululunさんはそう思ってるように見える。ululunさんがよく「斜め上目線」という言葉を使うけど、ここからもそう思える。*1

最後に

「萌えは心に秘めるもの、相手をするなら正面で」とは誰の言葉か知りませんが。少なくとも相手のブロガーを、すくなくともululunさんを不快にさせないためにはこの言葉を頭の片隅においておかなきゃな、と思います。
これからもululunさんのブログ読者である私は特に。

*1:ここら辺で、以前バトンの話題で松永英明さんとululunさんのやり取りを思い出して、「やっぱ絡みづらい面はあるな」と思ったのだけどそれはまた別の話