世界の一面だけを見る方法

いうまでもなくこの世界は複雑で、重層的で、立体的で。
そんな私たちが一目で直感的に把握できるのはやっぱり平面的なものなのでしょう。というわけで、世界をある直行軸を含む平面で切断して、その切り口を眺めて分かった気になるというのはどうでしょう。
まあどういうことかといいますと

       インパクト
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知       │        バ
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的        │        カ
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        シブい          


こういうチャートがありますよね。これはボキャブラ天国の場合ですが、ボキャブラ天国のネタというのは端的に言ってしまえば駄洒落です。この図は駄洒落という世界の一面を見るための平面ですね。これによって各々の駄洒落の性質が分かりやすくなるというわけですな。これによってこの駄洒落は「バカパク:6,8」だ、とか「シブ知:3,5」だなんてこの平面にマッピングしていくわけです。これで各駄洒落の位置関係が分かりやすくなる。画期的ですなあ、素晴らしいですなあ。
しかしこの平面だけで駄洒落の全てを表せるなどと思い上がってもらっては困るわけで。
駄洒落を評価する尺度は「知的 <--> バカ」、「インパクト <--> シブさ」の二軸だけでないのは当然で、例えば「新しい <--> 古い」「普遍的 <--> 時事ネタ」なんてのも考えられるかもしれません。そういう尺度をこの平面上では読み取れないのでございますな。そんなまどろっこしいこと考えてられっか! ってなことで、この二軸だけを見ることにいたしました結果が、ボキャブラ天国の評価システムなのでございます。ところがところが、そういうのを全部飲み込んでこの図を見たとしても、気になるところがあるのですよ。
ちょいと話は変わりますが、世の中には頭の良い人ってのはたくさんいるもので、そういう人にはその能力を思う存分使っていただきたいのでございます。
ところがそういう人たちの中には、その高い能力を使って、言わば本当に「どうしようもないこと」をやってしまう御仁がいらっしゃる。そういうのを知的なバカというわけですが、それをこの図にマッピングしようとするとどうにもすわりが悪い。どこにおいたら良いのかわかりゃしない。言ってみれば、知性とバカさは完全にトレードオフではないのでございます。
ええまあ、こんな風にね、色々あげつらって参りましたが、ボキャブラ方式の分かりやすさってのはやっぱり大きな魅力でして。それで見えてるのはほんの一面なんだよ、横に回れば別の世界が見えるよ、ってなことをきちーんと頭に入れておけば有用な道具であることは間違いないのでございます。
なんせ娑婆は三次元どころか四次元五次元それ以上なんでございますから分かりやすいに越したことはない。
ところで、こんなものが落ちてたんですが、そこ行くお方はどちらに住んでおられるんで。

       モヒカン
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文       │        理
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系        │        系
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